期待されるマニュアルとは?③
更新日:2021年6月23日
PL対策の観点
製造者はユーザーに製品を提供するにあたり、
誤った使用を回避する情報を提示する必要があります。
製造者が「設計上取り除けないリスク」を示し、ユーザーは「製品のリスク(特性)」を理解することで、誤使用を未然に回避し安全に使用することができます。
反面、製造者がリスクを示さないことで発生した事故に対し、日本国内法(消費者基本法、消費者安全法、製造物責任法など)により、製造者の責任を問われることになります。
取扱説明書に求められるPL対策
製造者は取扱説明書を通じてユーザーに下記のことを伝えなければなりません。
製品を購入してから、廃棄するまでに必要な安全上の情報
設計上取り除けないリスクについて、特に事故が予見される事項の回避手段
同種の設計から再発が懸念される事故の注意喚起
事故の際にユーザーと製造者または販売者のトラブル回避のために必要な情報
取扱説明書は、「製品のリスク(特性)」をユーザーに伝え事故を未然に防ぐ目的があります。その目的を果たすために、以下の3機能を有していることが重要になります。
使用前に確実に読んでもらえる
誰でも同じように正しく内容を理解できる
製品を使っている間はいつでも参照できる
上記の機能はマニュアル制作の「しくみ」を使うことで、ユーザーが安全に効率良く製品を使用でき、製品価値を高めることが期待できます。
製品が複数ある場合は、それぞれの製品の取扱説明書に統制のとれたPL対策を取り「情報の質と量」に偏りがないように計画する必要があります。
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